思ったんだけど、

プラスチック業界とか仕事のこととか。語る場所が欲しくて。

入社一年目、自分の業界選びの是非

なんとなく勢いでブログを始めたわけだけど、いざ投稿してみようと思うとあまり内容が思いつかない。けれども習慣づけないと続かなそうだなぁって思っているので近状でも書いていこうと思う。

私は元々私立文系の学生だが、就活をするにあたって化学メーカーに興味を持って、幸運にも化学・プラスチック業界の企業に就職することができた。そこから8ヶ月が経ち、だいぶ自分の心境も状況も客観視でき始めてきたので、今の自分を書き残していきたいと思う。


業界選びの基準

就職活動にあたって、業界選びの軸を決めようと考えていた時に、頭に過ったのが両親が言っていた、
「仕事は大変で辛いもの」
であった。特に金融業の父が言う、
「ルールは厳しく仕事は数字をいじっているだけ、僕には社会に貢献している実感が感じられない」
との言葉はずっと頭に残っていた。そんなわけで、就活早々に就職にキラキラを求めていなかった。じゃあ自分は何があれば、そんな辛い社会人生活を幸福に生きていけるのか、一つこれだと思えるものがあれば、人生は苦くとも甘くなって悪くない感じになるんじゃないかなと思っていた。
そんなわけで、今まで二十数年生きてきて自分が興味を持ったことはなんだったか自己分析をすることになった。よく就活では自分の強み弱みや長所短所を自己分析するものみたいで、友人と話していてもそこに焦点を当てて皆考えているように感じていたが、私は我が儘だったので自分がしたいこととしたくないことを中心に考えていた(就活が思うようにいかなかったのはこれが一つの原因だと思う)。

化学メーカーに行きたい

私は高校3年まで理系でそれも化学が面白かったから理系志望だった。でも物理が嫌いで、なんなら勉強も嫌いだったから受験に失敗。そんな中よくよく考えたら得意科目が現代文だったことを思い出し、文転して数学を使って私立文系志望として再スタートした経緯がある。
なので大学三年生まで自分が化学が好きだったことは忘れていたのだが、就活を初めて企業説明会に行くようになって化学メーカーの話を聞いていた際にその内容に非常にワクワクして、「化学メーカー行きたい!」って思うようになった。そこから自分の中で化学メーカー勤務の将来の自分のロールプレイング(ただの妄想)が始まって、仕事に誇りや楽しみを持ってできるのかどうか考えるようになった。その結果でた結論が、自分の性分に合ってるということだった。
仕事のどこでやりがいを感じられるかは人によるところだ。私はざっくり三つに大別できるんじゃないかと思っている。人・モノ・数字だ。

人は、単純に言えばお客様の笑顔だと思う。特に私が感じたのはホテルマンとコンビニ店員をやっていた時だ。こうした接客のお仕事はカスタマーという水物を相手に様々なサービスを提供することが求められるが、仕事が多様化したり対応力が大きく求められたりする割には、見返りがあまり高くなかったりする。しかしそうした仕事を誇りを持ってやっている人もいて、そうした人達がほぼ必ず言うのが「お客様の笑顔に嬉しくなる」といったものであった。一対一で誠意を込めて対応して、その結果最後に「ありがとう」と言われる。そのことにやりがいを感じているのだそうだ。人の喜びは私の喜び、人の成長は私の喜び、これは高尚な性分だと思っている。残念ながら私はそこに人生を投じるという決断ができなかった。もちろん感謝されれば嬉しいし笑顔に心が満たされることもある。しかしそれでは足りないくらいマイナス面を感じてしまったのだ。

次がモノ。単純に言えばモノづくりだ。メーカーの技術者や製造者、大きく括れば小説家も含まれると思う。自分が携わった製品それ自体に愛着が湧き、努力が正に目の前に現れている。その疑いようもなく消えることもない存在に喜びを感じるということだ。私が選んだのはこれだ。
私は面接で良く言っていたのだが、自分が今携わっている仕事のおかげで、今使っているペンや携帯、乗っている車や道路ができていて、自分たちの生活を支えている。そういった身近なところに実感を感じられて素敵だと思っている。確かにデパートの販売は一人一人に喜びを提供しているが一歩店を出ればそれは得られず、投資によって企業を支えれば社会に大きな貢献をしているが、そこから自分の生活にはあまりにも間接的過ぎる。もっと欲張りにそこら中にあるモノから、「あ、あの電線もうちの会社が支えているのかな」と思いたいのだ。だから化学業界は非常に魅力的だった。その商材は社会全体へと送られていき、家にいても外を歩いても自分の労働の結晶がある気がするからだ。

最後に数字。数字は裏切らないし、確実である。わかりやすいのが不動産営業や証券会社の投資部門等だろうか。自分が努力した結果がそのまま数値に出て、そこに喜びを感じる。また、給料が高ければその報酬に満足する。人よりも、モノよりも確かに自分の実力を評価してくれるその力強さは非常に魅力的で、私も納得できるところだ。しかし私はそれに対する激務も数値以外を捨てかねない働き方も魅力を感じられなかった。そして適正も、正直なかったと思ってる。

インプットを楽しめるか

さて、実際に就職して8ヶ月が経った。実際にその選択が正しかったのかどうかが暫定的だができる時期だと思う。
結論から言えば当たりだった。何故かというと、学ぶことが楽しいからだ。
私がいる場所は化学・プラスチック業界の辺境なのだが、商材・業界と、今まで知らなかったことばかりでネットで検索をかけては「へー」と思いインプットを楽しんでいる。会社にも恵まれて、デカすぎず小さすぎずでいくらでもやり様があるので妄想が膨らんで楽しい。仕事は大変だが、夢を見させてもらっている分、面白いかなと思う。自分の知りたいことを知りたいしやりたいことをやりたいという判断で選んだこの業界で、少なくとも知りたいことを知れているのが非常に満足である。

アウトプットができるか

ただ問題はアウトプット、やりたいことをやれていけるかだ。自分の労働力を、ただの歯車や駒、仲介役で終わらせずに、ちゃんと結晶として世に出せるか。そういったところが一年目の今にはまだ判断つかないところだ。これから自分はどうやって自分を出していくか、そういったことを最近は考え始めるようになったというのが今思うところ。正直な話、自分のいる会社の業界・立ち位置・商材、自分のいる部署・担当を考えれば、努力が必要だと思っている。まぁ、努力すればできると思っている時点で、夢見てるって話ですよね。